インタビュー
桐島ココ
大和田健介
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木村知幸
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大和田健介
おおわだけんすけ : 1990年、神奈川県出身。’07年、映画「恋空」でデビュー。’15年には、映画「サクラ花-桜花最期の特攻-」で初主演を果たす。その他、主な出演作に、「逆転のシンデレラ」(11)、「キツツキと雨」(11)、「ツナグ」(12)、「脳男」(13)、「ペコロスの母に会いに行く」(13)、NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」(14)、「永遠の0」(15/テレビ東京系)、CM「カルピスウォーター」などがある。
脚本を読まれた時の感想を教えてください。
祖母の介護をしていたり、ちょうど知り合いが亡くなったりした時に、この脚本をいただいたんです。ココちゃん演じるあかねと古村のシーンはつらい気持ちにもなりましたけど、悲しみの中にも希望がある脚本だと思いました。「しっかり生きていかなきゃいけないんだ」と感じましたね。
いろんな世代や境遇の人たちが通う看護学校の中で、大和田さん扮する幸助は、“イマドキの若者”ですよね。
はい。幸助はちょっとオタクで、周りに対して壁を作っている男の子ですよね。看護師不足が深刻な中、“等身大の若者の目線”でこういった養成機関の存在をみなさんに知ってもらいたかったので、大切に演じさせていただきました。原案の山﨑かおる先生も「私の生徒にも、幸助みたいな子がいますよ」とおっしゃってくださって。それが唯一の救いです。
ご自身と比べてみていかがですか。
ヒーローになるのは無理だから、違うことで人を救おうとするところは共感できましたね。自分が憧れた夢をどう形にしていくか?を現実的に考えているところとか。それと、僕も幸助と同じくフィギュア好き。ココちゃんから聞いたんですけど、僕が本作に出るきっかけは、僕のプロフィールに「フィギュア好き」と書いてあったのをプロデューサーが見つけたことだそうで。だから地球防衛軍のコスチュームも苦じゃなかったです。むしろ家に持って帰りたいぐらい(笑)。ヘルメットもすべてスタッフさんの手作りだというのを聞いた時は驚きましたね。
看護実習の撮影はいかがでしたか?
自分自身、祖母も含めて病院にお世話になることが多かったんですけど、看護師の仕事は、患者さんとの信頼関係第一。それ以前から看護師さんはすごいと思っていましたが、その思いが“確信”に変わりましたね。そして看護師になるまでの大変な過程を、役を通じて学ぶことができて。看護というのは、お薬だけじゃない、心と心が通じ合うことが大事なんだなと思いました。
幸助が担当する患者、竹林宗観とのやり取りは、ある意味ホッとできるシーンでした。
(宗観役の)真柴(幸平)さんが役柄と真逆で、とても優しいんですよ。待ち時間中は、時間を忘れちゃうぐらい話に夢中になってしまって……。どちらかというと、僕は真柴さんに遊んでもらっていました。その空気感が、劇中の2人の関係性にも現れているんじゃないかなと思います。
撮影中、印象に残っていることはありますか。
全員バラバラの撮影が多かったので、みんなが集まることはそんなになかったんですが、撮休の日、ココちゃん、木村さん、真柴さんと球泉洞という九州最大の洞窟に行きました。熊本城に行きたがっていたココちゃんを遮って、「熊本だったら、あえて洞窟でしょう!」っていう謎の展開になりまして。あとは、人吉の街の人たちの目がキラキラしていたのが印象的でした。みなさん、とにかくあったかくて優しいんです。
大和田さんは大学時代に自主映画を監督されていますし、“映画の現場”というものに対する思いも強そうです。
劇中の学生も人とつながる仕事をしていますが、映画やテレビの現場も、たくさんの力が結集してひとつの作品を仕上げています。今回はハードな撮影だったけど、監督が現場を和ませてくれるなど「みんなで一緒に作っていこう!」というパワーを感じて、学生時代を思い出しましたね。
完成した映画をご覧になっていかがでしたか。
思ったのは、人生は一期一会だってこと。例えば佐伯さん扮する玲子の元化粧品販売員という前職が、とある場面で役立ったりと、人生には無駄なことなんてないんだなと感じました。だからこそ、僕はこの作品を、看護師を目指す方に限らず、10代、20代の方にこそ観ていただきたいです。命との関わりや人との触れ合い、人生にとっての大切なことを感じてもらえたらなって。
幸助はこの後、どんな看護師になっていくんでしょうね。
そうですね〜。小児科にいて、子どもと一緒に戦隊モノのフィギュアで遊んでいるんじゃないかな。間違いなく、子どもたちの人気者になっていると思います(笑)。
© 2015「スクール・オブ・ナーシング」製作委員会

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