

ついに迎えた病院での実習。幸助が看護することになったのは、熟女マニアの和尚、竹林宗観。自分を“生意気な若者”と思い込み、とにかく頑固な宗観に、幸助は必死で話しかける。玲子は、ガン性髄膜炎を患う緒方澄子を担当。澄子は日に日に容態が悪化する中、夫、総一の浮気を疑っていた。そして俊夫の患者は、三木本文という女性。病室で別れた亭主と丁々発止の言い争いを繰り広げる文に対し、俊夫は彼女の血圧が上がりやしないかと気が気ではない。
そしてあかねは、古村明という余命わずかの患者を担当することに。自分の死期を悟り、病室に葬儀屋を呼ぶ古村に面食らうあかねだったが、父親のような温かい包容力を持つ古村に緊張が和らぎ、古村もまた、素直なあかねに心を開いていく。
患者用モデル人形を相手にした学内演習とは違う“現実”に最初は戸惑いを隠せなかったものの、しだいにそれぞれの患者と交流を深めていくあかねたち。だがその矢先、あかねの些細なひと言が原因で、古村が心を閉ざしてしまう。それまで日々の実習や実習記録の提出に追われ、看護とは何かを見失っていたあかね。だが古村の葛藤に触れ、大切なのは、患者の本当の苦しみに寄り添うことだと気づいた彼女は、古村の願いを叶えようとする—。
そしてあかねは、古村明という余命わずかの患者を担当することに。自分の死期を悟り、病室に葬儀屋を呼ぶ古村に面食らうあかねだったが、父親のような温かい包容力を持つ古村に緊張が和らぎ、古村もまた、素直なあかねに心を開いていく。
患者用モデル人形を相手にした学内演習とは違う“現実”に最初は戸惑いを隠せなかったものの、しだいにそれぞれの患者と交流を深めていくあかねたち。だがその矢先、あかねの些細なひと言が原因で、古村が心を閉ざしてしまう。それまで日々の実習や実習記録の提出に追われ、看護とは何かを見失っていたあかね。だが古村の葛藤に触れ、大切なのは、患者の本当の苦しみに寄り添うことだと気づいた彼女は、古村の願いを叶えようとする—。
幼い頃、母親を亡くした木津川あかねは、母が入院していた病院で、別れや誕生など様々な人生が交錯する光景を目の当たりにする。それから15年後。看護師を目指し、熊本県人吉市の看護師養成機関に通うあかねは、性別も年齢も境遇も異なる仲間たちと、学内演習に励んでいた。
“地球防衛軍”になることを夢見るも、人助け繋がりで看護の道に進路変更し、大学を中退した丹羽幸助。妊娠中に夫に浮気され、シングルマザーとしてひとり息子を育てる寺田玲子。30を過ぎて突然のリストラに遭った元居酒屋店員の栗原俊夫。そんな様々な事情を抱える周囲の人間たちと同様に、あかねもまた、父親に新しくできた恋人に対し、複雑な思いを抱えていた。
日々の演習で、採血技法に始まり、聴診の技術練習、妊婦体験、排泄ケアなど、看護実践の基礎を学んでいくあかねたち。レポート提出にも追われ、睡眠不足に陥りながらも互いに励まし合いながら、来たる実習に向けて奮闘していた。
“地球防衛軍”になることを夢見るも、人助け繋がりで看護の道に進路変更し、大学を中退した丹羽幸助。妊娠中に夫に浮気され、シングルマザーとしてひとり息子を育てる寺田玲子。30を過ぎて突然のリストラに遭った元居酒屋店員の栗原俊夫。そんな様々な事情を抱える周囲の人間たちと同様に、あかねもまた、父親に新しくできた恋人に対し、複雑な思いを抱えていた。
日々の演習で、採血技法に始まり、聴診の技術練習、妊婦体験、排泄ケアなど、看護実践の基礎を学んでいくあかねたち。レポート提出にも追われ、睡眠不足に陥りながらも互いに励まし合いながら、来たる実習に向けて奮闘していた。
