インタビュー
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佐伯日菜子
さえきひなこ : 1977年、奈良県出身。’94年、映画「毎日が夏休み」で主演デビュー。同作品で日本アカデミー賞、山路ふみこ賞新人賞ほか各新人賞を受賞。主な出演作に、映画「静かな生活」(95)、「らせん」(98)「ギプス」(01)、TV「アナザヘヴン〜eclipse〜」(00/テレビ朝日系)などがある。最新主演映画「メッセージ episode1 みえちゃんからの伝言」(2016年春公開予定)では、足立内仁章監督と再びタッグを組んでいる。
脚本を読まれた時の感想を教えてください。
私、これまではホラー作品への出演が多かったんです。しかも人間ではないキャラクターとして(笑)。そんな中、足立内監督と2時間ドラマの現場でお会いしまして。その時も“自分が教祖だと信じて疑わない役”だったので、いただいた脚本を読んだ第一印象は「やっとちゃんとした人間の役のオファーがきた!」ですね。
なるほど(笑)。最初の登場人物紹介のシーンは、佐伯さんのコミカルな表情も印象的でした。
実は私、コメディがやりたかったんですよ。でも笑わせるのってなかなか難しいなと思いました。
看護実習のシーンは、佐伯さん演じる玲子が4人の中でも一番手元の映るシーンが多かったように思います。
そうなんですよ。担当患者である澄子さんの全身の清拭をしたり、口内洗浄をしたり、体位変換をしたり。覚えることもたくさんあったんですが、問題は、私、おそろしく無器用なんです(笑)。清拭には特別なタオルの巻き方があるんですが、教わって、また忘れる……っていうことを繰り返していました。でも原案の山﨑かおる先生が本当に丁寧に教えてくださって。しかもとても褒め上手なんです。私は褒められて伸びる性格なので、ありがたかったですね。
玲子が澄子さんにメイクをしてあげるシーンはいかがでしたか。
あのシーンは、漫画みたいな汗をかきながらとにかく必死にやり切った感じでしたね。何度も言いますが、無器用なので……。自分でも滅多にお化粧しないので、人にお化粧するなんて、もう緊張してしまって。
他に、ここは苦労したなと思うことはありますか。
方言です。方言って、ちゃんとしゃべろうとすると、どこか不自然になってしまうんです。撮影前にCDをいただいて練習していきましたが、CDには入っていないセリフを現場でちょっと加えたい時もあるじゃないですか。その時は、エキストラ役で出ていた現場の方にアクセントを聞いたりしていましたね。あとは宿の温泉に入りながら、地元の方の話をずーっと盗み聞きしていました(笑)。
熊本での撮影はいかがでしたか?
「人吉は“人がいい”から人吉」と言われているほど、みなさんすごく温かくて、私が女優だからとか、撮影中だからということは関係なく話しかけてくれるんですよ。お店に入れば「お土産にうちの庭でとれたあけびを持っていって!」と、とにかく気さく。エキストラのみなさんも協力的で、“一緒に作品をつくった!”という実感があります。
共演者のみなさんとどこかへ出かけたりとかは?
それが、私が長いシーンを撮影していた日に限って、ココちゃん、健介くん、木村くん、真柴さんで洞窟に行っているんですよ。正直うらやましかった!でも撮影がお休みの日、ひとりで人吉の街をウロウロしていたら、みうらじゅんさんにバッタリ会って。それはそれで貴重な経験でした(笑)。
この作品に出る前と後で、看護や看護学生に対するイメージは変わりましたか?
変わりましたね。親戚にも看護師がいるのでどんな仕事かはなんとなく知っているつもりではいたんですけど、本当に日々忙しいですし、覚えるべきことがたくさんある。それでも看護の仕事を選択した人たちを素直にすごいなと思いましたね。そしてこの映画は、看護だけに限らず、“生きていく上で大事なこと”がひとつひとつのセリフから感じられて、とても心に響きました。教室で学ぶことだけにとどまらない、自分以外の誰かと向き合うことの大切さが詰まっている作品だと思います。
どんな方にこの映画を観ていただきたいですか?
私は、単に「いいお話だったね」で終わる映画もいいですが、自分の実体験や思い出が自然と湧き上がってくるような映画がいい作品だなと思うんです。「スクール・オブ・ナーシング」は、観る人すべてにそういう思いが湧き上がる映画になっているんじゃないかな。ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。
© 2015「スクール・オブ・ナーシング」製作委員会

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